サーモグラフィー調査で水の侵入を確認🔍

目視だけでは判断できないため、サーモグラフィーカメラによる温度分布の調査を行ったところ、
一部のひび割れ（クラック）部分から雨水が侵入している兆候が見られました。

これにより、表面的な塗装では対応できない可能性があると判断。
お客様ともご相談のうえ、外壁の1階部分を板金で覆うカバー工法を採用することとなりました。

板金作業に対応した足場を設置

今回の工事では、屋外での板金カバー工法を安全かつ効率よく進めるために、板金職人が作業しやすい仕様の足場を設置しました。
一般的な塗装用足場とは異なり、作業動線や工具の搬入・取り回しを考慮してステージ幅や高さを調整しています。

安全確保はもちろんのこと、現場での作業効率や職人の負担軽減にもつながるよう、足場計画の段階からしっかりと対応しました。

専門職人による外壁の板金カバー工法🛠️

今回は外壁のひび割れや雨水侵入が確認されたため、**既存の外壁を撤去せずに金属外装材を重ね張りする「カバー工法（重ね張り工法）」**を採用しました。

この工法では、外壁の下地を傷めずに施工できるため、解体費や廃材処分費の削減にもつながり、工期の短縮・コストの最適化が可能です。

施工は、板金工事に熟練した専門の職人チームが担当。
建物の寸法や納まりに合わせて、ガルバリウム鋼板などの金属外装材を現場で加工・調整しながら、外壁にしっかり固定していきます。

ただ単に板を貼るのではなく、通気や排水経路を確保しつつ、見た目の美しさと防水性能を両立させる高い技術力が求められる工事です。

今回の施工では、外壁全体の印象が一新され、耐候性・防水性が大幅に向上しました。
特に雨水が集中する目地やサッシ周りなどは、職人の経験に基づいた丁寧な納まり処理がなされており、今後のメンテナンス性にも優れた仕上がりとなっています。

板金撤去部分の補修・塗装処理🧱🎨

一部の板金を撤去した際には、外壁に下地の跡が残ってしまいました。
そのため、以下のような手順で違和感のない仕上がりを目指して補修作業を行いました。

外壁と板金の隙間にはシーリングを充填し、水の侵入をブロック

シーリング材の上に既存外壁と似たパターンを再現する“パターン付け”を実施

十分な乾燥期間を確保したのち、上塗り塗料を2回施工し、自然な仕上がりに調整

スタッコ調の模様に違和感が出ないよう、吹き付けパターンや色味の微調整にも気を配りながら進めました。

工事後の状態とお客様の声😊

施工後は、板金部と塗装部の違和感もなく、一体感のある美しい外観に仕上がりました✨
防水性も回復し、お客様からは「見た目も機能面も大満足」とのお言葉をいただきました。

サーモグラフィー調査を活用することで、表面だけでは見えないトラブルの早期発見につながります。
外壁のひび割れや雨染みが気になる方は、ぜひお気軽にご相談ください！