アーバニーとは、スレート屋根の一種で、旧クボタ・現ケイミューが扱っていた屋根材です。

アスベストが含まれていないノンアスベスト（ノンアス）で、鱗のような洒落たデザインですが、割れ・欠けが起こりやすいというのが特徴です。

特に歯欠けのような割れ欠けがよくみられます。

前回はリスクをお話ししたうえで塗装をおこないましたが、今回はカバー工法をご提案いたしました。

こちらもご参考ください
＞＞屋根リフォームの種類と費用【塗装・葺き替え・カバー工法】

ガルバリウム鋼板でカバーをおこなっていきますが、その前におこなう作業が屋根材の切り落としです。

通常のカバー工事をそのままおこなうと、雨水が雨どいに正しく流れなくなる可能性があるためです。

まず墨出しです。どこを切るかわかるようにするためにおこないます。

この白い線に沿ってカッターを入れていきますが、

屋根材が硬い・・・！！

カッターで切ろうとするとカッチカチ💪だったため、サンダーを使って切り落としました。

この作業で最も注意が必要なのは、下にあるルーフィングを切らないことです。

ルーフィングを傷つけてしまうと、雨漏りの原因となるため、慎重に進めます。

「屋根を切るなんて！」と思われるかもしれませんが、この工程は、雨水が正しく流れるようにするための大切なところです。

屋根を切るという言葉だけ聞くとびっくりしますよね。

ほぼほぼ切り終わったときの写真です。

これで雨水がきちんと雨どいに流れ込むようになりました。

雨水が雨どいに流れ込まず、外壁などを直接伝って流れると、建物の構造に水が染み込み、雨漏りやカビの発生、木材の腐食などが起こる可能性があります。

すると、建物の寿命が縮まり、修理費用がかさむことにもなります。

正しい雨水の流れを確保することは、建物を長持ちさせるために大切なんですね。

雨水の流れを確保したら、次は屋根に防水シートとカバー材を取り付けていきます。

そちらの様子は別途ブログでご案内しますね！